世界一のオタクであれ
僕はクックパッドの技術部長として、エンジニアの採用に責任を持っています。
エンジニアが所属する部は技術部以外にもありますが、入社後に技術部に所属するかどうかに関わらず、すべてのエンジニアの書類選考、一次面接を僕が行っています。
いろんな人に会って話ができるのは楽しいですし、この人マジですげえ!みたいな感動があったりするおもしろい仕事である一方、プレッシャーはものすごくありますし、一日に数人会うとかなり疲れます。
技術的なところは、つくっているものやコードがあれば、前もってそれらを見せてもらうことでだいぶわかると思っています。けど、人的なところはホント難しくて、その人の一番良いところをちゃんと見られるように、引き出せるように、自分の中で聞くことリストを用意して、それを磨き続けています。面接で何を思って何を聞いているか、みたいなこともそのうちここに書きたいですね。
で、採用は組織づくりの本当に大事な要素の一つなので、いくらでも思うところ、書くことはあるのですが、その基本的なポリシーの一つが以下です。
だれをバスに乗せるか - 最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
ビジョナリーカンパニー2に出てくることばです。第3章ね!
こういうポジションがあるから、僕らがこういうことをやりたいから、といった理由で採用しようと思ってやってはいなくて、「うおー、この人のこの能力はすごい!少なくとも今社内にいる誰にも負けないはず!」ってところがあるかどうかをすごく大事にしています。
その人の誰よりもすごいその能力があるんだったら、僕らはビジョンを達成するためにそれを活かした手段を取れるんじゃないか。どんな人がいるかによって、自分たちの進む道はどんどん変わっていくべき。
例えば、世界一の地図オタク、みたいな人がいたとすると、その人をなんかの型にはめるなんてもったいなすぎ、その地図オタクっぷりで料理を楽しくしようぜ、って考えます。
5科目全部70点取れます、も素晴らしいけど、4科目50点だけど1科目だけ95点です、でも良いじゃん、その4科目は95点取れる人たちに任せようぜ。それが組織でやる理由の一つなんじゃないかと思います。
だから、ここだけは絶対誰にも負けない!オタクです、って人にどんどん会いたいです。
「一万時間の法則」みたいな話もありますが、「それがもう好きで好きで仕方なくて、やっているだけで超幸せなんです」みたいな人たちが集まった組織は、きっとおもしろくて、世の中の仕組みをまるっきり変えてしまうようなものを生み出せる気がするのです。
というわけで、こう書いてみると僕も全然オタクっぷりが足りてないなあ。もっと好きを突き詰めないと。
では皆さん、良いお年を!